ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たち(ジョン・ロルフ/ピーター・トゥルーブ、主婦の友社)

うちの近くの図書館は割とRunning with Halbard(もう閉鎖したサイト)でネタというか引用元になってた本を置いている方なんじゃないかと思う。「猫と暮らしたプロヴァンス」とか「サバイバー」とか「三人の魔女」とか。でもよく考えたらサバイバーはチャック・パラニュークだし三人の魔女はディスクワールドってそこそこ有名らしいファンタジーシリーズの一編だし、そんなに珍しいことではないような気もする。ちなみに地元の図書館には「カルチャーショック12 オーストラリア人」が置いてあった。三人の魔女は普通に面白かったけどサバイバーは読みにくかった。猫と暮らしたプロヴァンスとカルチャーショックは読んでない。三人の魔女が面白かったので「魔導士エスカリナ」も読んでみたいけど置いてなかった。ちっ。
投資銀行に勤めた二人の若いアソシエイト(係長みたいなものらしい)が約二年で辞めるまでの話。かっこいい取引をバリバリこなす自分を夢見ていたのがやることは怒涛のような単純労働(もっぱら資料作り)の嵐。給料は破格だけど週百時間労働という環境に神経をすり減らしていくさまが描かれている。
語り口が洋画の俳優みたいに下品で面白い。上司として語られる人も変人揃いで、読んでて楽しかった。これは当たり。