ロシア異界幻想(栗原成郎、岩波新書)

最近どっかの日記でこの本の話を見掛けて、中で引用されている『鳩の書』という本がなんかオカルトっぽくて面白そうと思い、やっぱり大学の図書館で借りた。
結論から言えば、『鳩の書』はそう言う意味で面白い本(ていうか詩だった)ではなかった。ロシアの王様と賢者の問答で、普通の宗教的な内容。うわーキてんなー的な面白さを期待していたので肩透かしを食らった気分。その代わりにそれ以外の部分でロシアの迷信について色々記述されており、そこはかなり面白かった。死者に関する話とか、ドモヴォイ(家に棲みつくデーモン)の話とか、それこそオカルト的で読んでて楽しかった。別にうわーとか思ったわけではなくて、普通に面白かったという事。