水晶宮物語(松村昌家、ちくま学芸文庫)

エマ2巻の巻末で作者が挙げていた本。大学の図書館になかったらわざわざ買って読むことはなかっただろう。
ヴィクトリア女王の旦那の精力的な活動の話や、会場の設計でごたついた時に水晶宮の設計者が設計案を持ち込んだときの話をはじめとして、水晶宮ができあがり万博開催が成るまでのストーリーは読んでて面白かったが、エマとは殆んど関連性を見いだせず(当然という気もするが)。当時のイギリス、と言うかロンドンの街とか市民の描写が多少なりともないかと思ったのだが、それもなし。面白かったけど。