クドリャフカの順番―「十文字」事件(米澤穂信、角川書店)

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

氷菓』『愚者のエンドロール』に続く古典部シリーズ第三作。文化祭三部作と言うならこれも文庫で出してくれれば良かったのに…1600円は高かった。前二作を読んだばかりで調子付いていたというか、普段なら買ってなかったと思う。
買ってしまったものの値段については気にしないほうなので値段分の価値があったかは判断しがたいが、十分に面白かったと思う。相変わらず抑え目の雰囲気だけど、文化祭ということで周りもにぎやか。三部作の最後っぽく、主人公以外の古典部員の事情や内面について若干深めに描かれてたりも。
小市民も古典部も高校一年生の話なので、次はもっと違う舞台の話を読んでみたい。『犬はどこだ』に期待。
(05/10/09 追記)三部作なのは『文化祭編』で、古典部シリーズのことではないです。作者サイトのどっかに詳述してあったと思うのですが、ちょっと見つかりません。誤解を招く表記で申し訳ありません。