四次元パーラー

僕は小学生の頃、折り紙が趣味で、折り方の本を何冊か買ってもらったりしていたくらいなのだが、ある時父親が「折り紙の名人がマスターをやってる喫茶店に連れてってやる」というので、父親のバイクに二人乗りして(ちなみに原付)連れて行ってもらったことがあった。一時間はかからずに着いた。
確かに折り紙は凄かった。こんなのどうやって折るのと言いたくなるような折り紙がずらずら飾ってあった。折り方をめちゃくちゃ聞きたかったのだが、まず聞いても覚えていられないだろうと思って(10才位だったし)諦めた。
そのマスターは更に、100円玉にマッチ棒だったか煙草だったかを突き刺してまた引き抜いて見せたり(突き刺したまま抜けなくなったのも見せてもらった)と、要するにおもっきり変な人(超能力者とも手品師とも言いづらい感じの人なので)なのだった。折り紙の方に気を取られてたので他にも何かしてくれたのかも知れないけど覚えていないのだが、まあとにかくインパクトのある体験だったし、楽しかった。
この前同郷の友人と話してて、彼が大学の友達に、佐世保に存在するという怪しげな喫茶店の事を知らないか訊かれたという話になって、店名を聞いてみると十年前に訪れたその店だったので知ってる知ってる行ったことあると話したのだが、その人が何で知ってるのかちょっと疑問だった。が今日大学生協で何気なくクイックジャパンの最新号を立ち読みしていたらその喫茶店が「四次元パーラー」とか言われて特集されているのを見て、ああその人はこれを見たんかなと思って納得したのだった。ていうか結構その筋では有名みたいなことが書いてあったのでその人はその筋の人なのかもしれんけど。
もっとささっとまとめようとしたのにこの分量は何なんだろう。まあええか「中身のある日記を目指す」第一弾てことで。